ボランティア in 石巻
最近石巻に行った谷口さんからレポートが届きましたので報告します。
谷口さんお疲れ様でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^
ボランティア in 石巻
日本福音ルーテル松本教会の谷口和恵と申します。
此のたびはボラネット信州さんのガソリン代補助を頂き仙台へボランティアに
行ってまいりました。
仙台にはルーテル教会が救済支援の本拠地にしております「ルーテルとなりびと」という拠点があり、そこで寝泊まりしながら毎日石巻市周辺に出かけて行きました。
テレビで見ていてわかっているはずの景色でしたが、実際その場に立ってみて言葉を失いました。現地は瓦礫こそ片付けられていますが、1年経った今も見渡す限りに、家の土台も残されていないような荒涼とした景色が広がっています。以前そこに人々の普通の生活があったのを想像するのが難しいほどです。
沿岸一帯の地盤は1m以上沈下したままで、満潮時には一面の海になります。
海面から姿を出している電車の線路を見たときに、ここで起きた大変なことが
現実感を持って迫ってきました。またそこは多くの児童が命を落とした小学校のすぐそばでもありました。
このような場所が東北沿岸いたるところにあることを思うと、復興には本当に時間がかかると感じました。
今回のボランティアは仮設支援でした。「お茶っ子」と称し、仮設の集会所に集まってもらい、話を聞いたり、体操をしたり、手芸をしたり、軽食や茶菓子を食べて頂いたりと、被災された方に寄り添う活動です。現在いろいろな団体がこのような形で仮設支援に入っています。 人々は無我夢中の時期を過ぎ、今心に大きな傷を抱え苦しんでおられます。
私個人は何も出来ないし、かける言葉さえ持っていません。只一緒にそこにいて、同じ時間を過ごし話に耳を傾ける、面白いことがあったら一緒に笑い合う。そんなことしかできませんでした。 そんな中「遠くから来てくれてありがとね。私達の事を忘れないでね。」とある方が言われました。
震災から1年、離れて住む私達には3・11が遠くのことになってはいないでしょうか? 現地は今も現在進行形で大変な状況が続いています。
東北を忘れないでエールを送り続けることが大切だと改めて思っています。
ありがとうございました。
3月4日 谷口和恵
関連記事